ショベルカー「裏技」操作で死亡事故 ネットでは「神業」と紹介も

 トラックの荷台からショベルカーを下ろす際に機体ごと転落し、運転していた作業員が死亡する事故が6月、高松
市内であった。高さのある荷台からスロープなどを使わず、アームを地面につけて機体を支えながら下ろす「裏
技」的な操作を誤ったとみられ、高松労働基準監督署の監督官は「想定外で危険な方法」と驚く。決して推奨され
た方法ではないが、作業現場によっては日常的に行われているとみられ、動画サイトにも複数の映像が投稿されて
いる。

 高松労働基準監督署は8月24日、高松市内の土木工事会社と社長を労働安全衛生法違反容疑で高松地検に書類送検
した。労働安全衛生規則では、100キログラム以上のものを積み下ろしする場合には、安全確認などを行う作業指揮
者を配置することが定められているが、事故当時はいなかった疑いがある。

 事故は6月1日朝、会社の敷地内で起きた。高松労基署によると、作業員の40代男性はトラックの荷台に積まれた
約2トンのショベルカーを運転。1人で地面に下ろす際に機体がバランスを崩して転倒し、自らも運転席から投げ出
され、アームの下敷きになり死亡した。荷台の高さは80センチメートル。作業員の重機運転歴は20年以上だったと
いう。
https://www.asahi.com/articles/ASP8Z3VS9P8WPTLC001.html
画像
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20210830001015_comm.jpg
動画
https://www.youtube.com/watch?v=havEvPywdl8
https://www.youtube.com/watch?v=SaErLOTpXKk