BBQ、帰省や旅行が温床に 岐阜県が新型コロナ感染者の行動歴公表


新型コロナウイルス感染の第5波が全国で猛威を振るう中、
県内では感染者300人台が21日までに5日間続く厳しい状況だ。

一部の感染者の行動歴から、夏休みやお盆が本格化して人の動きが活発化し、
帰省や旅行、会食、バーベキューなどで感染した事例が分かってきた。

県は改めて、普段会わない人との会食の回避や、マスクの着用など基本的な感染対策の徹底を呼び掛けている。

県は21日までに個人が特定されない形で、16〜18日に公表した感染者の一部の行動歴を明らかにした。
それによると、実家に帰省し親族や友人と会食をしたり、旅行したりして感染が広がったケースがあった。
県外に移動した事例や河川敷でのバーベキューといった、県が繰り返し自粛を呼び掛けてきた行動のほか、
マスクの未着用やパーティーに参加していた例もあった。



◆30代以下が7割の日も

 30代以下の感染者が約7割を占める日もあるなど、
高齢者と比べてワクチンの接種が進んでいない若年層の感染者も際立っている。
県はツイッターや動画などを活用して感染防止対策を求めるが、
ある県関係者は「繰り返し対策を呼び掛けるが、なかなか届かない」と頭を抱える。

一方、行動を自粛し、対策をしていても経路不明で感染するケースもある。

20日の新型コロナ対策の本部員会議で、県専門家会議のメンバーでぎふ綜合健診センターの村上啓雄所長は
「低湿度の環境では感染が広がりやすく、適切な換気や室温・湿度の管理が重要」と指摘。
「マスクの着用や手洗い、体調不良時には無理をしない、密を避けるなどの対策をすれば、ウイルスは行き場を失う。
 今はウイルスを正しく恐れ、一致団結して戦わなければならない」と強調した。



<画像>
https://i.imgur.com/rLGXIUM.jpg



https://www.gifu-np.co.jp/news/20210822/20210822-99088.html