7月にリニューアルオープンした茨城県立図書館(水戸市三の丸)を巡り、新たに整備したカフェを示す看板について、県に「大きすぎる」という趣旨の問い合わせが相次いでいることが分かった。
カフェの導入を歓迎する利用者も多い一方、図書館よりもカフェが目立つ建物の外観に、県民からは「図書館がカフェに乗っ取られているようだ」という声が寄せられているという。

県は2018年冬ごろ、県立図書館へのカフェ導入の方針を決定。
19年12月〜20年1月にプロポーザル方式で事業者を公募、選考を経て、20年2月に星乃珈琲店を運営する日本レストランシステムに決定した。

カフェの整備に伴い、正面玄関側の壁面中心部に「星乃珈琲店」の看板が、その下に県立図書館とカフェのコラボレーションを示す特注のロゴマークが飾られ、「茨城県立図書館」の看板は、結果として最下部になった。

県生涯学習課によるとオープン後、看板の文字の大きさについての苦情が複数件寄せられているという。
同課によると、図書館の看板は既存のもの。ひさし部分に設置されているため移設が難しかった一方、空きスペースに設置した店の看板は、木々に隠れずに通りからも見えやすい大きさにしたため、より目立ったと説明している。
同社の親会社「ドトール・日レスホールディングス」は苦情について「把握していない」とコメントした。

https://mainichi.jp/articles/20210813/k00/00m/040/178000c
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