重油、おいらせと八戸にも漂着

パナマ船籍の貨物船「クリムゾン ポラリス」(3万9910トン)が八戸港の防波堤外側で座礁した事故で、
第2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)は14日、貨物船から流出した重油が、
青森県おいらせ町や八戸市の一部の沿岸の複数箇所にも漂着しているのを確認した。
これまでは三沢市沿岸だけで見つかっていたが、漂着範囲が拡大した。

重油は午後4時現在、貨物船から西に長さ約5.1キロ、最大幅約500メートルの範囲で浮流しており、
奥入瀬川河口の南側約1キロ付近の沿岸に達している。
風向きや潮の流れ、2管などの巡視船が行っている放水作業などにより、浮流の範囲が日々変化しているとみられる。

2管によると同日、二つに折れた船体のうち、船首側から重油の流出を確認した。
船尾側からの流出は見られなかったが、船尾側に重油が残っているか、既に流れ出てしまったかは調査中という。

13日の会見で船の管理会社らは、船にある三つの燃料タンクのうち、
282トンが入っていた船尾側のタンクが破損し重油が流出したと説明。
また船首側の二つのタンクも含め、それぞれのタンクとエンジンをつなげるパイプが海中に露出しており、
そこから油が漏れ出る可能性があるとしていた。

流出油の除去作業では、国土交通省北陸地方整備局の大型浚渫(しゅんせつ)兼油回収船「白山(はくさん)」が本格的に作業を開始した。
白山は14日、海水と混じった重油約1100立方メートルを回収。今後、油と水に分離し、回収した油量を確認する。

国の運輸安全委員会は同日、貨物船の乗組員への聞き取り調査を終えた。
八戸入りした12日から悪天候が続いており、現場海域での船体調査ができないことから、
事故調査官3人は14日夕、東京に引き揚げた。天候の回復を待ち、再度八戸に入る予定。


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【速報】日本郵船の船が座礁し船体割れ。油が大量流出。八戸港 [896590257]
http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1628743630/


https://news.yahoo.co.jp/articles/f3cba6c228165d5b9a30a00c252987c06f6cbeea