夏の全国高校野球は雨のため2日連続で延期されたため、選手の応援にも影響が出ています。
夏の全国高校野球は雨の影響で、本来なら12日行われる予定だった大会3日目の1回戦4試合が2日続けて延期となりました。
このうち、第1試合に出場予定だった秋田の明桜高校は12日の時点では、吹奏楽部の生徒やチアリーダーなど、およそ500人規模で応援する予定でした。
しかし、今後も天候の回復が見通せず、関西に生活拠点のある保護者や卒業生以外は12日夜、秋田に戻ったということです。
その理由としては集団での宿泊が長引くと、新型コロナウイルスへの感染リスクが高まる可能性があることや、学校が独自の感染対策として、甲子園から戻ったあと最低3日間の待機期間を設定していて、試合の開催がさらに遅れると応援に参加した生徒が、今後の学校行事やその準備への参加が難しくなることなどがあるということです。
14日以降は、甲子園での応援の人数がおよそ200人に減りますが、秋田に戻った野球部の控え選手や吹奏楽部などは、学校で行われるパブリック・ビューイングで声援を送るということです。
生徒たちと秋田に戻った広報責任者の鈴木颯教諭は「集まっての応援の練習がなかなかできない中でも、生徒たちは甲子園のために準備をしてきたのでこういう形になり残念だ。場所は離れてしまったが秋田から精いっぱいの声援を送りたい」と話していました。

大会3日目の第2試合に出場する高知の明徳義塾高校では、野球部と剣道部の部員に教職員などを加えた120人が12日と13日、午前2時半に学校のスクールバス3台に分乗して学校を出発し、甲子園球場に向かいました。
しかし、2日間とも出発からおよそ4時間後、兵庫県にある淡路島のサービスエリアに到着し、朝食のお弁当を購入していたところで中止の知らせが入り、再び4時間かけて学校に戻ることになったということです。
応援の責任者を務める高校の教諭は「連日の未明の移動で生徒たちも相当疲れている。今後の体調面が心配ですが、あすも前日のうちに中止の連絡がなければ午前2時半出発です」と話していました。
ただ、14日は剣道部の部員が応援には行けず、父母やOBなどを含めた応援団全体の数も、当初計画していた700人程度から50人ほど減る見込みだということです。

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