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【サクラと星条旗】セックスは五輪選手村の“必須競技” アルコールにドラッグ…繰り返されるアスリートたちのルール破りの歴史
2021.8.11

オリンピックとは、国際的なアスリートが驚愕のパフォーマンスを披露し、見る者を沸き立たせるような記録を競う場である。それは人間の精神をたたえる瞬間でもある。

 一方で、オリンピックは選手たちがセックスとアルコールをむさぼってきた場であり、選手村ではどんちゃん騒ぎが繰り返されてあらゆるルールが破られてきた。

 例えば、オーストラリア女子競泳のレジェンドであるドーン・フレーザー。覚えている方もいると思うが、1964年の東京大会で、警察沙汰を起こしたことで有名だ。

 女子100メートル自由形で五輪3大会連続の金メダルを獲得した数日後のことだった。冗談の大好きなこの競泳のスーパースターは、こともあろうか皇居に掲げられていた五輪旗を盗もうとしてポールをよじ登って逮捕された。

 しかも警官の自転車を失敬して逃走し、激しい追いかけっこを演じた。東京のど真ん中での話だ。最後は、掘に飛び込もうとしたところをタックルされて捕獲されるという前代未聞の大騒ぎ。警視庁はその後、彼女がフレーザーであることを知って釈放するという珍騒動だった。

 彼女は自伝の中で率直に東京オリンピックでの経験を次のように書き記している。塩やコショウの銀製の卓上ボトルや、ワイングラスを土産代わりに盗むのがオリンピックの選手たちの間では普通のことだった。さらに競技の後には、選手村の中で酔っ払ってワイルドなパーティーが開かれ、セックスをするのも通常のことになっていたという。