新型コロナウイルス下で成長しているSNS(交流サイト)は何か。2020年の世界のダウンロード数を調べたところ、中国発の動画投稿アプリ
「TikTok(ティックトック)」が、調査をした18年以降で初めて首位になった。プライバシーを重視する人が増え、投稿履歴が残らない
ロシア発の対話アプリ「テレグラム」が上位に入った。

https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO0880543030072021000000-10.jpg?w=638&;h=1442&auto=format%2Ccompress&ch=Width%2CDPR&q=45&fit=crop&bg=FFFFFF&ixlib=js-1.4.1&s=253a2af9e06065eec3ba841f26947c3d

世界、逆風の米国で躍進
北京字節跳動科技(バイトダンス)が17年に国際版ティックトックの提供を始めてから3年。フェイスブックなどを抜いて首位になった。
米ポートランドに住むニーナさん(37)は「コロナでライブがなくなったアーティストの映像を楽しんでいる」と話す。

ティックトックは個人情報の漏洩リスクが指摘され、20年にトランプ前米大統領が米国内の事業売却か利用禁止を求めた。
だがコロナ下で人気が広がり米国や欧州、南米でも首位になった。バイデン米大統領がトランプ氏の命令を撤回したが、地政学リスクは残る。
ショート動画は企業のマーケティングにも使われ、中国の競合「Likee」も8位だった。

2〜5位は米フェイスブックのアプリが占めた。対話アプリ「ワッツアップ」は21年初め、企業とのやり取りに関する情報をフェイスブックと
共有すると通知した。「家族や友人との内容は保護される」と強調するが、利用離れを起こした。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC29ER50Z20C21A7000000/?unlock=1