デルタ株がイギリスの新型コロナウイルスの新規感染者数を急増させている。それは多くの国や地域と同じだ。
ただ、イギリスではこれまでの感染拡大期に見られたような死者数の急増は起きていない。
イギリスでは人口の約72%がワクチン接種を完了していて、それが新規感染者数が急増する中でも死者数を少なく抑えている。
感染力の強いデルタ株が世界各地で新型コロナウイルスの感染者数を急増させている。

ただ、人口の71.8%がワクチン接種を完了しているイギリスでは、これまでの感染拡大期に見られたような死者数の増加は起きていない。

イギリス政府の新型コロナウイルス・ダッシュボードは、日々の新規陽性者数と死者数をまとめている。
そのデータを比較すると、"感染"と"死"の関係が時間とともにどう変化してきたかが分かる。

7月のイギリスの陽性者数に対する死者数の割合 ?? 死亡率 ?? はパンデミックが始まって以来、これまでのどの時点よりも大幅に低い状態が続いた。

昨春の感染第1波の初期には、この死亡率は急激に上昇した。昨冬の感染が拡大した時にも、死亡率は再び上がっていた。

イギリスの直近の感染拡大は6月に始まった。7月1日までの1週間平均の新規感染者数は、6月1日に比べて6倍近くに増えた。
この感染拡大の新たな波で、1日の新規感染者数は1月の水準と同じくらいまで増えた。ただ、死者数はそれほど増えていない。

この死亡率の低さは恐らく、ワクチンのおかげだろう。新型コロナウイルスのワクチンは重症化や入院、死亡を防ぐ効果が高いとされている。

ワクチンが効いているから? イギリスではデルタ株の感染者が急増も、死者は増えず
https://www.businessinsider.jp/post-239564
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2021/08/02/statics.jpg