新型コロナウイルス対策に関する関係閣僚会議で、菅総理大臣は東京都内の一日の新規感染者数が1000人を超えるなど、増加が続いていることを踏まえ、緊急事態宣言のもと、感染対策を徹底するとともに、ワクチンの需給状況を自治体と共有し、計画的に接種を進めていく考えを示しました。

政府は14日夕方、総理大臣官邸で新型コロナウイルス対策に関する関係閣僚会議を開きました。

この中で菅総理大臣は「東京都を中心に新規感染者の増加が続いており、きょうの東京都の感染者数は1149人となった。重症者数は54人と、ほぼ横ばいで推移している」と述べ、緊急事態宣言のもと、感染対策を徹底する考えを示しました。

また、ワクチン接種について「高齢者のおよそ8割が1回の接種を、5割が2回の接種を終えた。東京都の新規感染者に占める高齢者の割合は、ことし初めは20%台だったが、直近では4%前後にまで下がっており、重症者や死亡者の増加を食い止めることにつながっていると」と述べました。

そして「接種が進んでいる自治体で、今後のワクチン供給に不安が生じ、新規の予約停止などによってご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っている」と述べ、ワクチンの需給状況を自治体と共有し、計画的に接種を進めていく考えを示しました。

一方、菅総理大臣は酒の販売事業者に対する要請などを撤回したことについて「飲食店や酒類販売事業者などの皆さんに不安や混乱を与えてしまい、おわびを申し上げる」と改めて陳謝したうえで、事業者への協力金の早期支給など感染対策を進めるための環境整備に努める考えを示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210714/k10013139701000.html