パトカー追跡を逃れ車4台に衝突した男「13歳から覚せい剤を使用」広島地裁初公判
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今年3月、広島市中心部でパトカーの追跡を振り切り、運転する車で4台の車に次々と衝突して逃走し、男性にけがをさせたなどとして、過失運転致傷などの罪に問われている男の裁判で、14日、男は起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと、鳥取市の建設作業員、井上新堂(51)被告は、今年3月8日、軽自動車を運転し広島市中区や西区の国道など3か所で信号待ちの車の間をすり抜け、一方通行の道路を逆走。次々と衝突する事故を起こしこのうち信号待ちの車を運転していた男性に軽傷を負わせ、そのまま逃走した罪に問われています。

14日、広島地裁で開かれた初公判で、井上被告は「間違いないです」と述べ起訴内容を全面的に認めました。

続く冒頭陳述で検察側は井上被告が、鳥取県内の勤務先の自動車を運転し、広島を訪れ、覚せい剤を使用、「覚せい剤の使用が発覚する恐れがあると考え、ナンバープレートを盗み、運転してきた車に取り付けた」と指摘しました。

さらに、その後、広島市内でパトカーに追跡された際、「逮捕を免れるために逃走を続けた」と指摘しました。
また、井上被告が、13歳頃に覚醒剤を使用し始め、以後、断続的に覚醒剤の入手、使用を繰り返していたことも明らかにしました。

これに対して、弁護側は「本人が反省をしているため、寛大な判決を求めたい」としています。次回の公判は7月30日に行われる予定です。