セルビア選手団、羽田空港で1人陽性 新指針初適用で全員待機


23日開幕の東京オリンピックに出場するため、
3日に羽田空港に到着したセルビア選手団5人のうち1人が検疫で新型コロナウイルス陽性と確認された。
選手団は4日に空路で事前合宿地の富山県に入る予定だったが、
政府の新指針に基づき陽性者以外の4人全員も「濃厚接触候補者」となったため
一時滞在施設に移動し、濃厚接触調査を受ける。


6月のウガンダ選手団入国時の水際対策に問題があったことを踏まえ、
政府は五輪選手団などの空港検疫で陽性者が出た際の対策指針を同月末に見直したばかりで、
この指針に基づく対応が初めて取られた。

 受け入れ先の富山県南砺市によると、
ボート競技のセルビア選手団5人のうち1人が3日の羽田空港の空港検疫の検査で陽性となり隔離された。
新指針は航空機に乗っていた座席位置を基に濃厚接触者にあたる可能性のある人を特定するとしており、
今回は陽性者以外の4人全員が濃厚接触候補者となった。
合宿地は「バス移動で5時間以上」の距離基準に該当するため移動せずに、
濃厚接触者の特定と再度の検査が完了するまで政府が指定する一時滞在施設で待機する。

 ウガンダ選手団の入国時は成田空港の検疫所で陽性者が確認されたにもかかわらず、
濃厚接触者の調査をしないまま事前合宿地の大阪府泉佐野市に移動し、その後、新たな陽性者が確認され、
濃厚接触者が拡大する事態になった。選手を受け入れる自治体からは、
空港の水際対策で感染を拡大させない対応を取るよう求める声が上がっていた。

 五輪選手団の入国は今月1日以降、本格化している。【大島祥平】



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