韓国の 文在寅ムンジェイン 大統領が、7月23日開幕の東京五輪に合わせて来日する方向で、
日韓両政府が調整していることがわかった。韓国側が打診したもので、日本側も受け入れる方向だ。

 2018年2月に韓国で開催された 平昌ピョンチャン 五輪の際は、安倍首相(当時)が訪韓して
開会式に参加し、文氏と会談した。韓国側は外交ルートを通じて「平昌のお礼として訪れたい」との
文氏の意向を伝えているという。

 韓国側は、文氏の来日時に菅首相との初の対面での会談を開きたい考えだ。
ただ、日本政府は日韓関係の悪化の原因となっている慰安婦問題や「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」
訴訟問題で、韓国側が解決策を提示する見通しがない中で会談を行うことには慎重な姿勢だ。

 11日から13日まで英国で開かれた先進7か国首脳会議(G7サミット)でも、両首脳の正式な
会談は行われず、あいさつを交わした程度だった。仮に来日した際に首脳会談が開かれても、
慰安婦問題や元徴用工などの懸案が、解決に向けて前進するかどうかは不透明だ。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210614-OYT1T50372/