写真と違う…話題の“猫リュック”ニセモノ業者直撃
6/11(金) 16:09
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テレビ朝日系(ANN)

 本物の猫のようなリアルさが人気の“猫のリュックサック”ですが、通販サイトでこのリュックサックを購入したところ、全く違う偽物が送られてくるという被害が相次いでいます。偽物を売っている業者に話を聞いたところ、驚きの答えが返ってきました。

■SNS話題「猫リュック」の偽物…制作者憤り

 まるで本物の猫のようにフサフサの毛並みに、愛くるしい表情。猫のリュックを制作しているpicoさん。
 娘へのプレゼントをきっかけに10年ほど前から作り始めたといいます。

 猫制作picoさん:「こだわっているポイントとしては、猫ちゃんのニコッとしている顔が私的にはすごく好き。そういうところと、手触り、毛の手触り」

 手作りのため、作れるのは年に数体のみ。自身のオンラインショップで、一体13万円からの価格で販売しています。

 猫制作picoさん:「写真の猫ちゃんだと、早くて3カ月ぐらいかかる。気に入らないと、何回でもやり直す。長いと半年ぐらいかかる」

 この猫リュックが注目を集めるようになったのは、2カ月前。SNSに写真付きで投稿されたのがきっかけでした。瞬く間に話題となり、メッセージなど多くの反響が。

 猫制作picoさん:「ネット記事を書いている方から、書いてもいいですか?ってきた。うれしいな、頑張ってきて良かったなってすごく思いました」

 しかし、投稿からわずか1週間後。picoさんにとって思いもよらない事態が。 
 通販サイトで偽の猫リュックの販売ページが乱立し、その数は現在、確認できただけで21件。
 SNSにも大量の広告が流され、いずれのページにもpicoさんが撮影した写真が無断で使用されていました。

 猫制作picoさん:「毎日、睡眠時間を削って削除要請をしている。やっと一日かかって消せたと思っても、また次の日には増えている」

 偽リュックの販売サイトには、作者のpicoさんの表記が「O(オー)」ではなく、「0(ゼロ)」になっていたり、日本語の使い方がおかしかったりするものも。

 猫制作picoさん:「怖いなっていうのをすごく思いましたね。まさか自分の作品が悪用されて、広まるとは思ってもみなかったので。正直、今後も怖いなという思いがありますね」