「米が足りない時もあるなんて」 毎年のように有り余り、北朝鮮への支援や飼料への転換で批判に包まれていた米の在庫量は、底をつくレベルにまで減少した。
来月には輸入分を除く政府の備蓄未の在庫が22万トンしか残らない。 最悪の作況の影響で在庫量が急減した1996年以来の最低値だ。不安定なコメの需給状況から見て、政府の備蓄米を更に解かなければならない可能性が高い。
農林畜産食品部は7日、コメの需給安定のために今月中に政府の備蓄米8万トンを市場に供給する計画と明らかにした。
8万トンの供給が完了すれば、今年に入ってから市場に供給した政府の備蓄米の総量は29万トンに達する。 在庫量は反比例して低下するしかない。
農林畜産食品部によると、今回の供給によって在庫は22万トンになる。 それさえも軍隊の給食用として供給しなければならない物量など必須の使用分を除くと残り僅かだ。
農林畜産食品部は、余裕分を8万トン程度と把握している。 農林畜産食品部の関係者は「コメの在庫量がここまで減少したのは、生産量不足に苦しんだ1996年以来のことと把握される」と述べた。
有り余る分量の処分が当局の仕事だった米が貴重な身の上に化けたのは、昨年の作況不振の影響が最も大きかった。昨年は最長期間の梅雨のせいでコメの生産量が減少した。
昨年の6-8月に54日間も梅雨の影響を受け、市場の需要よりもコメの供給量が少なくなったため、コメの価格が上昇して需給にも支障が生じ始めた。
統計庁によると、昨年のコメの生産量は471万3,162トンで前年(501万6,083トン)比で6.0%減少した。
政府が備蓄用に購買する35万トンを除いた436万トンでは、市場の需要を満たすことは難しかった。

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