海外に住む外国人のためのコミュニティ形成支援サイト
「インターネーションズ(InterNations)」が、
毎年まとめているランキング「外国人が住みたい・働きたい国ベスト・アンド・ワースト」の最新版を公表した。

世界59カ国・地域に住む、
174カ国からの外国人居住者1万2420人を対象にした調査で、
滞在先での生活を37の観点から7段階で評価してもらった(調査実施は2021年1月)。

さらに、各観点の評価を組み合わせて13のサブカテゴリに仕分け、
それを使って「生活の質」「定着の容易さ」「仕事環境」「家計の状況」「生活費」という5つの指数を導き出した。

ただし、外国人居住者50人以上の評価(回答)
が得られなかった国はランキングから除外した。

まず、2021年「外国人が住みたい・働きたい国」ランキング
首位の座は、3年連続で台湾が占めた。
2位以下は、メキシコ、コスタリカ、マレーシア、ポルトガルと続いた。

主要20カ国・地域(G20)からは、
6位にオーストラリア、9位にカナダがランクインした。

ここからランキングのワースト10、
言い換えれば「外国人が住みたくない・働きたくない国」
を10位から最下位まで順に見ていこう。

【ワースト10位】マルタ
【ワースト9位】インド
【ワースト8位】トルコ
【ワースト7位】キプロス
【ワースト6位】日本

英金融大手HSBCによる海外駐在員の生活調査レポート(2019年)でも、
33カ国中32位と芳しくない評価だった日本。

同様にインターネーションズの調査でも、「定着の容易さ」で世界58位(ワースト2位)だった。
多くの外国人居住者から、日本は独特の文化になじむのが大変との声があがった。

また、「仕事環境」も世界50位(ワースト10位)で、
あるアメリカ人居住者は「ワークライフバランスは世界最悪だ」と答えているが、それは多くの日本人が感じているところだろう。

「生活費」は意外にも世界38位で高くもなく低くもなくといった結果だったが、
日本人からもよく聞かれる「給料が安い」との不満通り、外国人にとっても「家計の状況」は厳しく、世界54位(ワースト6位)だ。

外国人にとっても日本人にとっても嬉しくない環境がなかなか変わらないというのは、まさに日本の現状そのものではないか。

【ワースト5位】エジプト
【ワースト4位】ロシア
【ワースト3位】南アフリカ
【ワースト2位】イタリア
【ワースト1位】クウェート

https://news.yahoo.co.jp/articles/bdde7b658e33e0e6327c77d66bd635bbda3fc5a4?page=1