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当時決まっていた行政やメディアの仕事は全てキャンセル、うちの会社に出資したいと、2000万出資したいと言っている人も取り消し、取引先も手を引いてしまいました。
また新規の取引も難しくなってしまいました。

それはインターネット上のデジタルタトゥーといって我々のことを検索すると「詐欺師」や「クズ」そういったネガティブなワードも出てきてしまうので、火のないところに煙は立たないということで、それを初めて見た人は我々に対してとてもネガティブな印象を受けると思うんですね。
それがやっぱり新しく取引をするのには致命的になってしまう、とにかく八方塞がりな状態になってしまいました。

あと炎上騒動というのは人間性を浮き彫りにするということが分かりました。
当時、騒動が起きた時に私の味方になってくれた人もいますし離れていく人もいました。
味方になってくれる人は炎上騒動が起きた時に連絡をくれて「宮下さんやお店のことを支えたいのでいつでも相談してくださいね」って言って最大限力を貸してくれたりとするんですけど、一方でそれまで仲良くしていた人も「想像していた人と違いました」とか「実は私は宮下さんを怪しく思っていました」とか言って離れていく人もいました。
そういう都合のいい時に近づいてきて都合の悪い時は離れていってしまうっていうのはやっぱり信用できる人たちじゃないので、私の前にそういう人が少なからずいたっていうのはとても当時人間不信になりました。

そういう状態が続くと精神的に追い込まれます。
私の場合は仕事が手につかなくなったり集中できなくなったり食事を取れなくなったり睡眠できなくなったり夜中ネガティブな気持ちで目が覚めてしまったりする、で、毎日楽しくなくて生きている心地がないという状態はずーっと続いていました。
正直なところ私ももう自殺してしまおうかなというふうに考えたこともありました。

そういう精神状態はさすがに打開しなくちゃいけないと思っていろんな人に助けを求めようと思うんですけど、炎上騒動中は連絡がつかなかったり相手に表面的に接せられている感じがして逆に精神的に追い込まれるという状態になってしまいました。

そのインターネット上で私を叩く状態が続くと今度は私の家族や親戚の個人情報が晒されたり嫌がらせが行われるようになってしまいました。
具体的な嫌がらせは自宅にお菓子やピザやバタフライナイフが着払いで届いたり、高級ホテルが私の名前で予約されていたり、大学や生命保険のパンフレットが着払いで届いたりしました。
あとは卑猥な単語を並べた迷惑電話が1日30件あったり、殺害予告の手紙やハガキが届いたりもしました。
他にもお店側にはWebサイトにサイバー攻撃をかけられたり、サーバーダウンをされたり、1日1500件の迷惑メールを送られてきたりもしました。
実家の方にも「今からトラックで家を壊してやるから覚悟しとけ」というような電話がきたりもしました。

炎上騒動によって得られるものはほとんど無いです。
先ほど言ったようにすべて奪われるという感覚です。
肉体的にも精神的にも追い込まれますし、自分の自尊心とか自信というのも失ってしまいます。