【ニューヨーク時事】ロイター通信は7日、中国・新疆ウイグル自治区でのウイグル族らに対する弾圧を
めぐって米国やドイツなどが主催して12日に開くオンラインイベントについて、中国の国連代表部が
出席しないよう国連加盟各国に求めていると報じた。

 ロイターによると、中国代表部は6日付の文書で「政治的動機に基づくイベントだ」と反発。「この
反中イベントに参加しないよう要請する」と記した。中国の内政問題に介入するために米独などが
「人権問題を政治的な道具」として利用していると主張し、「この挑発的なイベントはさらなる対立に
つながるだけだ」と批判した。

 一方、国連安保理では7日、多国間主義の維持などをテーマとする公開会合が開かれた。議長を務めた
中国の王毅外相は「イデオロギーによる世界の分断は多国間主義と相いれない」と指摘。これに対し、
ブリンケン米国務長官は「国内の管轄事項という主張は、拷問や失踪など人権侵害に対するやりたい放題を
いかなる国にも容認しない」と述べ、名指しは避けつつ互いをけん制した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021050800320&;g=int