性との向き合い方に悩む読者の皆さんから寄せられたご相談に、ラブライフアドバイザーのOliviA(オリビア)さんが優しく回答するこの連載。今回のテーマは【男性からの見られ方を気にする人たち】の前編です。
「何歳まで女性扱いしてもらえるんだろう……」と、ふと不安になることはありませんか? そんな“異性の目を意識することで生まれる悩み”について、OliviAさんと一緒に考えてみましょう。

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コンプレックスや不安を抱きやすい年齢だと客観的に受け入れる
【今回のお悩み】
「男性は何歳まで性の対象として見てくれるのかが知りたい。当方38歳独身、いつまで女扱いされるか不安です」(Nさん)

 いつまで性的な対象でいられるのか? 特に女性は加齢とともに悩みがちな部分ですよね。でも、そこに年齢は関係ないと思います。
まず、歳を取れば若い頃と比べてシミが増えた、体型が崩れたなど、コンプレックスを感じやすくなるのは当然のこと。「40代を目前にしたタイミングはそういった不安が訪れやすい」と、客観的に考えてみてはいかがでしょうか。

 その上で、自分が性的魅力や性行為と“どう向き合いたいのか”を考えてみるといいかもしれません。私のもとには20代から80代まで男女問わず、幅広い年齢の方が性についてご相談にいらっしゃいます。

 男性だと80代の方から「勃起力は衰えているが、女性を愛でたいので性行為のテクニックを教えてほしい」というご相談を受けたこともあります。
男性器に依存するような性行為ではなく、スキンシップやふれあいから愛情を感じたい。そういった理由ですが、「自分を認めてほしいという気持ちは80代になっても衰えないんだな」と、その方から教えていただきました。

 女性でも同じく80代の方がいらっしゃいました。昨年にキュレーションを担当したセクシャルウェルネスグッズ販売の催事で、膣トレーニングのアイテムとデリケートゾーンの潤いを補う保湿剤を購入してくださったんです。

 その方は「パートナーとは死別してしまったけど、女性である自分のためにお手入れをしたい。この年齢でも、女性器周りのケアをした方がいいんじゃないかなと思って」と手に取ってくださいました。
性的な存在であること、自分の性器周りや自分の性生活を大切にすることは年齢に左右されないんだなと、改めて感じました。

「いつまで女性として見てもらえるのか」と悩むより、「自分の性機能を含めて自分のことを大切にしたい」……そういった考え方にシフトしてみてはいかがでしょうか。