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公の利益のために、日本人が発明を開放している高潔崇高な精神を逆用して、
こっそり特許権を得ているのである。

相手は楠山氏が不問に附していると、再三、再四書留郵便でハゴタンの製作販売中止を申送って来た。

楠山氏は相変らず、彼の不遜不法極まる抗議を無視して、ハゴタンの製作と販売とを継続していた。
これは当然のことである。

然るにウィリアム・ヘンリー・ゴーンとパトリック・ヘンリー・フランクの両名は、楠山氏を相手取って
マニラ始審裁判所に特許権侵害の訴訟を提起したのである。