>>470
然るに、最近日本の株式市場は一向に値が出ない、株式の価格は下る一方なので
買方に廻って居るセールフレザーでは、損をする計りで、
其の当時で既に数百万円の損失だらうと思はるゝに不拘、
はやり依然として株式を買って居るのは如何にも不思議なことだと謂ふ話であった。

如何にセールフレザーが大金持だって、みすみす下るだらう株式を買煽って
損することを承知の上で同一行動を無意味に繰返して居るとは考へられない。

そこで、私は東京で大蔵省の役人さんに、注意したのだった。
夫れは、セールフレザーなるものはユダヤ系統の会社である。
而して神戸のセールフレザーの本店で、株式の下ることを承知の上で買占をやって居るのは
恐らく他の連累者が必ずセールフレザーの買占め以上に売って居るに相違ない。