大リーグ 初の観客制限なしで満員も新たな感染拡大の懸念

アメリカ南部テキサス州では、マスク着用の義務が緩和されたことを受け、5日、大リーグの試合が観客数を制限せずに行われ、ほぼ満員の3万8000人を超えるファンが詰めかけました。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、アメリカのスポーツ界では初めての試みですが、新たな感染の広がりも懸念されています。

アメリカでは、新型コロナの感染拡大以降、スポーツイベントは主に無観客で開催されてきましたが、テキサス州を本拠地とする大リーグのレンジャーズは、
州が3月、マスク着用の義務を緩和したことを受け、今シーズンの開幕から初めて観客数を制限しないことを発表していました。

5日に行われたレンジャーズのホーム開幕戦には、およそ4万人が入るスタジアムに3万8238人のファンが詰めかけ、ほぼ満員となりました。

訪れたファンは「ずっと楽しみにしていたので興奮している。ワクチンを接種したのでもう安全だと思う」とか、「100%の観客動員は難しい挑戦だが、必ず乗り越えられる」などと話していました。

ただ、球場内では飲食の際を除いてマスクを着けることが求められていますが、この日は多くの人がマスクなしで観戦するなど、対策は徹底されておらず、新たな感染の広がりも懸念されています。

大リーグでは、30球団すべてが今シーズンの開幕から観客を入れていますが、ほとんどの球場では人数を、多くても1万5000人程度に制限しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210406/k10012958481000.html