娘にわいせつな行為をしたとして、強制性交などの罪に問われた滋賀県内の50代の外国人男性を無罪とした大津地裁判決について、
大津地検は控訴期限の5日、控訴を断念したことを明らかにした。男性の無罪が確定する。

 地検の山上真由美次席検事は「判決内容は承服し難いが、総合的に考え、控訴しない」とのコメントを出したが、判断について詳細な説明はなかった。

 わいせつ行為を目撃した家族や客観的証拠がなく、裁判では被害者の供述の信用性が争点だった。
3月22日の地裁判決は「信用性に疑問があり、虚偽を述べた可能性も否定できない」と結論づけた。

 男性の弁護人によると、男性は取り調べで通訳人を介して容疑を否認したが、刑事に内容が分からない供述調書に署名、押印させられたと訴えていたという。
弁護人は「男性の潔白が確定したことはとても有意義。捜査機関には今後は適正に捜査してほしい」と求めた。

娘にわいせつ行為、父の無罪が確定 大津地検、控訴を断念
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