Amazonが2021年4月2日に、Twitterに「Amazonのドライバーはペットボトルに排尿することを余儀なくされている」
と示唆するツイートを投稿したアメリカ連邦議会議員に対する、自社の反論が不適切だったことを認め謝罪する声明を発表しました。

民主党のマーク・ポーカン氏は2021年3月25日に、Amazonの労働問題に関する議論の中で
「(Amazonが従業員に)時給15ドルを支払っていたとしても、労働組合をつぶそうとしたり、
労働者に水筒で排尿させたりするようでは、『進歩的な職場』とは言えません」とツイート。
これに対し、Amazonの広報用公式アカウントは「まさか、ペットボトルにおしっこしているだなんて、本気で信じているわけではありませんよね?」と反論しました。

かねてから指摘されていた、「Amazonのドライバーは激務のためにペットボトルでおしっこをすることを強いられている」
という問題を真っ向から否定したAmazonに対して、インターネットには実際にAmazonで働いている人や、Amazonの労働問題を取材したジャーナリストから、
多数の反論や証拠が投稿されました。

「Amazonドライバーは忙しすぎてペットボトルにおしっこしている」問題をAmazon公式が否定、直後に証拠が大量に公開される
https://gigazine.net/news/20210326-amazon-drivers-pee-bottles/

こうした反応を受けて、Amazonは4月2日に「私たちの反論はオウンゴールであり大変遺憾なものでした。ポーカン氏に謝罪します」との声明を発表しました。

発表の中でAmazonは、問題のツイートには3つの誤りがあったことを指摘。
「第一に、Amazonにはドライバーが多数いるのを考慮せず、フルフィルメント(FC)センターだけを念頭に置いていました。
一般的なアマゾンのFCセンターには、何十ものトイレがあり、従業員はいつでも自分の仕事場から離れることができます」と述べました。
また、2つ目の誤りとして、問題のツイートは適切な内部的審査を受けずに投稿されたものだったと釈明しました。





Amazonが「ドライバーがトイレに行けない問題」を認め謝罪する
https://gigazine.net/news/20210405-amazon-apology-drivers-pee-bottles/