【北京=三塚聖平】中国外務省が5日発表した王毅(おう・き)国務委員兼外相のメディアとのインタビューで、
王氏はミャンマー情勢について「中国は、東南アジア諸国連合(ASEAN)のために必要な助力を
提供することを希望する」と強調した。ASEANが主体となったミャンマーの事態収拾に関与する姿勢を
改めて示した形だ。

 中国外務省は、王氏が東南アジア4カ国外相との会談を終えてメディアの取材に応じたと説明した。

 王氏は、ミャンマー国軍への制裁を呼びかける米欧を念頭に、「下心のある外部勢力の介入や扇動、
対立激化、ミャンマー情勢をさらに複雑化させることに警戒すべきだ」と主張。「中国は、引き続き自らのやり方で
ミャンマー各方面と接触や意思疎通を保ち、全力で和解への話し合いを勧める」と述べ、
ミャンマー国内において影響力を発揮する考えを示した。

 一方、米中関係については「対話は対等の基礎の上で、相互尊重の姿勢で行うべきだ」と強調。その上で
「中国は、他よりも一段と優れている国があるとは認めない」と述べ、米側に対等の関係を求める考えを
前面に示した。
https://www.sankei.com/world/news/210405/wor2104050011-n1.html