>>312
●ソ連軍占領地におけるソ連兵の無法行為に対して、
ソ連軍の憲兵は全く取り締まろうとしなかったし、将校も先に立って悪行を重ねた。
個人としてではなく、ソ連占領軍当局も日本人会に対し現金・貴金属などの金品の供出を強要し、
また日本人の会社の建物・個人の住宅を家具ごと接収した。

占領軍はまた、必要に応じ日本人を強制労働に動員し、施設の撤去、土木工事、個人の私用にまで酷使した。
施設の撤去というのは、工場の機械はもとより、事務所の机・椅子、工業原料や食糧の貯蔵品をソ連に運び込むことだ。
病院では寝ている患者を床におろし、寝台から毛布まで運び去った。

若い男たちは軍隊に現地召集されて既にいなかったので、老人・女・子供たちは荷物を担いでひたすら南へと歩き続けた。
ソ連軍と暴民はこれに襲いかかり、また略奪暴行、殺戮をほしいままにした。
一時に200人以上が殺され、または自害した事件だけでも21開拓団もあり、殆ど全滅したものも7つを数える。