https://japan.cnet.com/storage/2021/02/22/a21c9dbba26fdab331c5bb985a9c8ef5/google-logo-6_1000.jp

Mitchell氏は、企業データの取り扱いをめぐってGoogleの調査を受けていたという。Gebru氏に対する差別的な処遇の例を見つけるために、作業を自動化するためのスクリプトを使って、自身が過去にやり取りしたメッセージを検索していたとみられている。Mitchell氏は、Googleが調査を行っている間、数週間職務用アカウントをロックされていると述べていた。

Mitchell氏は19日、「解雇された」とツイートした。米CNETは同氏にコメントを求めたが、回答は得られていない。

Googleは同氏の解雇について認めた。「このマネージャーの行為を調査した結果、ビジネス上の機密文書と他の従業員の個人データの不正取得など、当社の行動規範とセキュリティーポリシーに対する複数の違反があったことを確認した」(Google)

Googleは、人工知能(AI)分野で活躍する数少ない黒人女性の1人であるGebru氏を解雇したことで批判を浴びる中で、Mitchell氏を解雇した。Gebru氏は12月、Googleの検索エンジンで使われているシステムを含む、AIにおけるバイアス(偏見、先入観)の危険性を訴えた研究論文を理由に解雇されたと述べていた。またGoogleの複数の従業員宛てに、同社の多様性や公平性関連の取り組みを批判するメールを送付していた。

Gebru氏の解雇をめぐっては、Googleの一般従業員の間だけでなく、ハイテク業界中にも広く、激しい抗議が巻き起こった。2700人近いGoogle従業員が、同氏を支持する公開書簡に署名した。同氏が所属していたチームの従業員らは、最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏にも、Gebru氏の復職を求める書簡を送付していた。

(後略)
https://japan.cnet.com/article/35166792/