兵庫県警葺合署は12日、行方不明になった神戸市内の女性(81)をわずか約45分間の捜索で
無事発見したとして、県警の警察犬「クレバ号」に感謝状を贈った。クレバ号は昨年10月、
兵庫県福崎町の捜索現場から一時逃走。訓練を経て、今月4日から現場への出動を再開したばかり。
早速の活躍をたたえ、表彰を決めた。

葺合署によると、7日午後、女性の長男から同署に電話で通報があった。クレバ号が出動し、
女性のまくらに残ったにおいを手掛かりに捜索。女性は自宅から2キロ先の路上で見つかり、
けがはなかった。同署から県警鑑識課に出動を要請してから発見まで約2時間だった。

12日午前、葺合署で開かれた表彰式には、クレバ号が登場し、山本真一署長が感謝状を読み上げ、
犬用のガムを渡した。

山本署長は「無事見つかって良かった。よくやってくれた」とほめ、指導員を務める鑑識課の
村岡孝行課長補佐は「これからも一生懸命、訓練頑張ろうな」と声を掛けた。

クレバ号は雄のシェパードで2歳。県警は一時逃走したのを教訓に、位置情報を把握できる
衛星利用測位システム(GPS)を首輪に付ける再発防止策を取っている。(共同)
https://www.nikkansports.com/general/news/202102120000272.html