仮想通貨ビットコイン(BTC)が、世界通貨ランキングでロシアの法定通貨であるルーブルを超え、14位に浮上したことがわかった。

「fiatmarketcap」のサイトは、140カ国の法定通貨の対BTC時価総額および流通数でビットコインと比較し、ビットコインの順位を算出したもの。
法定通貨との単純比較は出来ないが、同サイトの基準によれば、大国ロシアの法定通貨ルーブルの順位を上回った。

対BTC時価総額の1位は、中国の法定通貨「人民元」。
流通数をBTC換算すると741,791,017BTCに相当するという。
2位は米ドルで419,010,187BTCだ。
欧州のユーロが3位で、日本円は4位と続く。

法定通貨はビットコインと異なり、事実上「発行上限」はない。
各国の経済状況によるインフレ、及び通貨価値低下を背景に、100カ国以上の法定通貨は、ビットコインの時価総額を下回っている。

発行上限の定められ、4年に1度の「半減期」毎に供給量の絞られるビットコインは、2009年に誕生して以降、その価値を大幅に高めてきた。
現在では、米ドルなどインフレヘッジ手段を伴う「グローバル通貨」として上場企業の準備資産に充てられるほどの信頼性を得ている。
その一方、ビットコインは法定通貨として国際貿易や日常生活で普及するものではなく、国が担保する法定通貨とは異なるベクトルに位置する。

デジタルゴールドの性質を持つビットコインは、ゴールドやシルバーと比較されることも少なくない。8marketcapが提供する株式・コモディティランキングでは、ビットコイン9位に位置する。

ビットコイン世界通貨ランキング14位に浮上、露ルーブルを上回る
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