新型コロナウイルスのワクチンを共同購入する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」が
2月中にも実施する初回分の供給で、日本への配分はないことが2日、厚生労働省への取材でわかった。

COVAXは途上国へのワクチン供給を一つの目的としている。日本は米ファイザーとモデルナ、英アストラゼネカの3社と計3億1400万回分(1億5700万人分)の供給契約を独自に結んでおり、
COVAXの配分が後になっても影響は小さいとみられる。厚労省の担当者は、「3社から確保した分の供給を着実に受けられるよう取り組んでいく」と話している。

 COVAXは、約100の高・中所得国と地域が資金を出して自国分のワクチンを一定量確保しつつ、約90の途上国・地域にも供給する仕組みだ。
日本は様々なメーカーのワクチンを確保するなどの目的で参加しており、
将来の自国分の購入費として172億円を支払ったほか、途上国への支援に1・3億ドル(約136億円)以上を提供する方針を表明している。

国際供給ワクチン、日本への初回配分なし
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210203-OYT1T50083/