【ニューヨーク=共同】高級チョコレート菓子で知られるベルギーのゴディバは25日までに、北米での店舗運営事業から撤退すると発表した。全128店舗を3月末までに閉鎖または売却する。新型コロナウイルスの流行で消費者の行動が大きく変わり、対面営業の需要が低下したと判断した。

米メディアによると、ゴディバは近年、カフェ併設店舗を開業して事業拡大を進めてきた。だが、主力の大型商業施設内の店舗はかねて来店客数が低迷しており、コロナ流行が追い打ちを掛けた。今後はインターネット通販や量販店での販売に力を入れる。

店舗の従業員は撤退に伴い解雇されるとみられるが、対象人数など詳細は明らかにしていない。欧州や中国などの店舗は営業を続ける。

ゴディバは従来、店舗を全米に400店以上、世界で計2千店を開業する計画を掲げていた。

米国では新型コロナ流行により、店舗を主体とする小売業や外食業の経営が悪化している。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2607V0W1A120C2000000