『ポケモンGO』コロナ禍でも絶好調の理由
 2016年から配信開始された位置情報アプリ『ポケモンGO』。このコロナ禍の外出自粛でピンチに陥るかと思いきや、絶好調。昨年11月に発表された米調査会社のデータによると、2020年1〜10月の売り上げは過去最高だった2019年を抜いて10億ドルを記録したとのこと。

 これは、同期間において世界のアプリで1位『PUBG MOBILE』、2位『王者栄耀』に次ぐ3位となる金額。日本国内では『ドラゴンクエストウォーク』も支持を集めていますが、世界的には位置情報ゲームの不動の王者といえるでしょう。

 コロナ禍でも売り上げが伸びた理由は、ジムの付近に行かなくても遠隔でレイドバトルに参加できるリモートレイド(昨年4月導入)が当たったから。1枚100円、3枚250円のリモートレイドパスをついつい買ってしまうという人も多いようです。

 さて、これだけ売り上げが上がっているなら、ユーザーの満足度も高いかというと決してそうではないのが『ポケモンGO』らしいところ。日に日にユーザーの不満は膨らんでいます。

ユーザーは何に怒っている?
 その根本的な要因の1つは、“ポケモンを集めたいユーザーVS対人戦「GOバトルリーグ」に誘導したい運営”の構図。インタビューなどを見る限り、運営するナイアンティックは、昨年1月から実装された3匹のポケモンのパーティを戦わせる「GOバトルリーグ」をeスポーツとして確立させたいと考えているようです。

 そこで行なった施策が、「GOバトルリーグ」の報酬として色違いポケモンや初実装のポケモンを出すこと。昨年3月のダークライ(色違いが一定の確率で出現)から始まり、この1月には初実装のプルリルがGOバトルリーグのみの報酬として登場しました。

 フィールドに出現することもなく、協力しあえるレイドにも出ず、GOバトルリーグで勝ち星を稼いでランクを上げなければもらえない……。これには人間同士の対戦を好まないコレクター層から強い拒否反応が出ています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf09dfad46416477a77bdd785be510825bdd8fcf