中国 鉱山で爆発事故 坑内の生存者から助け求めるメモ

中国沿海部、山東省の鉱山で今月10日に爆発が起き、作業員22人が閉じ込められる事故があり、地元当局は地下の坑内から助けを求める手書きのメモを回収し、少なくとも12人の生存が確認されたとして救助活動を急いでいます。

国営の中国中央テレビなどによりますと、沿海部、山東省にある金の鉱山で今月10日、爆発が起きて地下の坑道などが崩れ、作業員22人が閉じ込められました。

消防などが機材を使って地上から坑道に穴を開け、17日、ワイヤーを使って薬品などの物資のほか、紙とペンを坑内に送ったところ、助けを求める手書きのメモが送り返されたということです。

メモには、坑内の地下およそ650メートルから700メートルの2か所に合わせて12人が生存し、残りの10人の状況は不明であることなどが書かれていたということです。

また「みな体力の消耗が激しい。救援をやめないでほしい」などと訴えていて、地元当局が救助活動を急いでいます。

中国の鉱山ではたびたび事故が起き、作業現場での安全管理が課題となっていて、山東省の地元政府は今回の事故について、発生の報告が遅かったなどとして地元の幹部を処分したとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210118/k10012820331000.html