変異した新型コロナウイルスの感染が拡大するイギリスでは、1日当たりの死者が13日、1500人を超え、これまでで最も多くなりました。

イギリスでは感染力が強いとされる変異した新型コロナウイルスの感染が拡大していて、厳しい外出制限などの措置がとられているものの拡大に歯止めがかからない状況となっています。

今月に入り、1日当たりの死者は、1000人を超える日が続いていて、13日には1564人とこれまでで最も多くなりました。

死者は累計で8万4000人を超えています。

ジョンソン首相は、議会下院の委員会で、「現在入院している人は、およそ3万2000人で去年4月のピーク時に比べ70%増加している。医療体制は非常にひっ迫している」と危機感をあらわにし、外出制限など政府が定めたルールを守り、人との接触を避けるよう国民に強く求めました。

また、これに先立って、現在、急ピッチで進められているワクチンの接種について、24時間態勢で接種ができる施設の整備も行う考えを明らかにしました。

イギリスではこれまでに260万人余りが接種を受けていて、政府は優先される70歳以上の高齢者などおよそ1500万人に対し、来月15日までに接種を行うことを目指しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210114/k10012813431000.html