今も悩まされる後遺症

1月5日(火)。ほぼ3週間ぶりに職場復帰です。

感染源に思い当たる節もなく、自分でもどうしようもないと思いつつも、取材先には真っ先にこの間のお詫びに回りました。
皆一様に「大事に至らなくてよかった、誰がなってもおかしくないので謝ることではない」と声をかけてくれたのが救いでした。

自民党は、感染者や家族、治療にあたっている医療従事者や濃厚接触者に対する差別をなくすための規定を、特別措置法に盛り込むよう政府に求めています。
感染者が完治した後、罪悪感にさいまれなくてもすむような手立てが必要だと、ひと事ではなく、身をもって痛感します。

年末年始も感染拡大の勢いは止まらず、ついには2度目の緊急事態宣言が出るまでになりました。
「単なる風邪」と軽視する人もいますが、私の場合は風邪どころではない苦痛と不安にさいなまれました。
嗅覚は1か月近くたった今も、元に戻っていません。コロナの根の深さを思い知らされています。

医療従事者をはじめ、この未曾有の危機と戦っているすべての関係者の努力に感謝と敬意を表したい。そ
して、収束に向け政治は何ができるのか。国民ひとりひとりはどう対応すればいいのか。
記者として、感染した1人として考えていきたいと強く思っています。