シュワルツェネッガー氏、ナチスを引き合いに連邦議会襲撃を批判「史上最悪の大統領」

 元米カリフォルニア州知事で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏(73)が、
トランプ大統領の支持者による6日の米連邦議会議事堂襲撃について、ナチス・ドイツの
扇動で起きた大規模な反ユダヤ暴動「水晶の夜」(1938年)になぞらえて糾弾し、反響を呼んでいる。

 同氏は10日にツイッターに7分余りのメッセージ動画を投稿し、12日夜時点で再生回数は
36万5千回となっている。

 第2次大戦直後のオーストリアで生まれたシュワルツェネッガー氏は、ナチスに参加した
罪悪感を酒で紛らわそうとする大人たちに囲まれて育ったと告白。父親がナチス党員かは
明言しなかったが、酒に酔った父親から暴力を振るわれていたとし、「私の父、隣人も嘘に惑わされた。
その嘘の行き着く先を私は知っている」と訴えた。

 そのうえで、トランプ氏を「公平な選挙の結果を覆そうとした。嘘で群衆を惑わせ、
クーデターをもくろんだ」と指摘し、「史上最悪の大統領として歴史に記憶されるだろう」と糾弾。
動画の最後には、「共和党員、民主党員としてでなく、米国人として、今回の事件で負った傷を
ともに癒やす必要がある」と人々に団結を呼びかけた。

https://www.sankei.com/world/news/210113/wor2101130024-n1.html