台風復旧護岸工事で大量の不具合
2020年12月28日 17時07分 NHK

去年の台風19号による豪雨災害で崩落した東御市の千曲川の護岸の復旧工事で、コンクリートが足りず空洞が生じているなど
1万3000か所以上の不具合が生じているのが見つかり、国は工事を担当している業者に改善を求めました。

台風19号の豪雨災害で、東御市本海野では千曲川の護岸が300メートルにわたって崩落し、県に代わって国が復旧工事を進めています。

国土交通省北陸地方整備局によりますと、ことし10月、工事を発注している業者から、着手できていない部分があると報告があり、工事の状況について調査を行いました。
その結果、2か所、あわせて112メートルにわたり基礎工事ができていないほか、コンクリートの不足で法面と大型ブロックの間に空洞ができている部分が4348か所、
ブロックどうしのすき間などが9123か所と、あわせて1万3000か所あまりの不具合がみつかったということです。

復旧工事は来年3月19日の完了を予定していましたが、これらの不具合によって先延ばしになる可能性があるということです。
北陸地方整備局は「業者のずさんな工事が原因と考えられる」として、業者に対し来月8日までに原因を究明し、改善措置の方針を提出するよう指示しました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20201228/1010016470.html