姫路市立動物園のオオタカが逃げる 園舎の鍵掛け忘れ

 兵庫県の姫路市立動物園は28日、飼育していた雌のオオタカ(3歳)が猛禽舎から逃げたと発表した。同園は捕獲を急いでいるが、神経質な鳥のため人を襲う可能性はないという。

 オオタカは全長65センチ、体重1・3キロ。江戸時代に姫路城で行われた「鷹狩り」を再現しようと昨年1月に購入され、「八重姫」と名付けられた。
 同園によると27日午前8時ごろ、飼育員が清掃で猛禽舎に入った際、扉の隙間を抜けて飛び去った。猛禽舎は二重扉になっており、本来は外扉の鍵を閉めてから内扉を開けるが、今回は鍵を掛け忘れていた。
 直後から飼育員5人が餌で引き付けるなどして捕獲を試みたが、姫路城周辺の公園や原生林を飛び回り、28日昼ごろに姿を見失ったという。
 安井聖二園長は「安全に動物園を運営するために猛禽舎の施錠は最重要。市民に申し訳ない」と陳謝した。29日〜1月1日は休園だが、捜索は続けるという。オオタカの左右の脚には個体識別用のリングが付いている。

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202012/sp/0013971741.shtml

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