旭川市は新型コロナウイルスの大規模なクラスターでひっ迫していた病院などの医療体制が回復しつつあるなどとして、道の要請を受けて21日までの日程で派遣されている自衛隊の医療チームについて、派遣の再要請を求めない方針を固めました。自衛隊の医療チームは21日に撤収することになります。

旭川市では道の要請を受けて派遣された自衛隊の医療チームの隊員10人が今月8日から、大規模なクラスターが発生した「慶友会吉田病院」と障害者福祉施設の「北海道療育園」で支援活動にあたっています。
活動の期限を21日に控えて、旭川市は再び派遣を要請するよう道に依頼するかどうか検討を行った結果、感染した看護師が治療後に復帰するなどひっ迫していた医療体制が回復しつつあるほか、吉田病院では感染拡大のピークが過ぎたとみられるなどとして再要請を求めない方針を固めました。
これにより旭川市に派遣されていた自衛隊の医療チームは、21日で2週間の支援活動を終え、撤収することになります。
旭川市保健所の浅利豪新型コロナウイルス感染症対策担当部長は「自衛隊には感染リスクのある場所で看護なども行ってもらい、大変感謝しています。引き続きクラスターの収束に向けて取り組んでいきます」と話しています。
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