差別投稿の削除 市の要請にツイッター社「応じられず」

ヘイトスピーチを禁止する川崎市の条例に基づき、11月までにインターネット上の掲示板運営者などに対して同市が削除要請した投稿47件のうち26件が、17日時点で削除されていないことが分かった。削除を要請すべきだと市に答申した市の有識者会議「差別防止対策等審査会」の吉戒修一会長は18日、「判断について理解頂けていないのは残念だ」と述べた。
市はこれまで、市内に住む在日コリアンの女性をターゲットにした「早く祖国へ帰れ」などとするツイートや書き込み47件を「差別」と認定。ツイッター社(2件)▽掲示板「5ちゃんねる」を運営するロキテクノロジー(12件)▽「2ちゃんねる」のパケットモンスター(12件)▽「5ch勢いランキング」の運営者(12件)▽ライブドアブログを運営するLINE(9件)の5事業者に対し、削除を要請した。
 市人権・男女共同参画室によると、このうち「5ch勢いランキング」とLINEが要請に応じて削除。ロキテクノロジーは「検討する」とした。一方、ツイッター社とパケットモンスターは「応じられない」と回答しているという。各社には、法的に市の要請を受け入れる義務はない。

2020/12/19
https://www.asahi.com/articles/ASNDL73DXNDLULOB005.html