来年の新年一般参賀が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため実施されないことに伴って、天皇陛下は、新年にあたり、国民に向けたビデオメッセージを出されることになりました。

毎年正月二日には、皇居で新年一般参賀が行われ、天皇陛下が宮殿のベランダに立ち、おことばを述べられてきましたが、来年は、感染拡大防止のため、実施されないことが決まっています。

これに伴って、天皇陛下は、事前にビデオメッセージを収録し、新年にあたって、国民に向けたおことばを述べられることになりました。

天皇陛下が、国民に向けてビデオメッセージを出されるのは初めてで、例年、元日に文書で出される新年の感想との一本化も含めて調整が進められるということです。

天皇によるビデオメッセージは、平成の時代、上皇さまが、東日本大震災の直後と、退位の意向がにじむお気持ちを表明された際の2度出されています。

宮内庁は「天皇陛下の地方への訪問もすべて取りやめとなり、国民と直接触れ合う機会が失われつつある中での一般参賀の取りやめという一連の流れを受けて、ビデオメッセージを実施することになった」と説明しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201210/k10012757641000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201210/K10012757641_2012102007_2012102009_01_02.jpg