バイデン氏は日本を訪問した際、水面下で安倍前首相に対して、朴大統領に手を差し伸べ、
日韓首脳会談を開催する必要があると圧力をかけた。
安倍前首相との会談を終えたバイデン氏は、首脳会談が開かれると確信を得ていたという。
アジア地域に駐留していた元国務省高官によると、バイデン氏の顧問の反対を受けながらも、バイデン氏はこれを推し進めた。

「われわれは、日韓関係の改善を望んではいたが、バイデン氏が自らこれにかかわることには慎重だった」と、
この高官は振り返る。
アメリカ側は安倍前首相がTPPに前向きであるなど同盟関係に積極的であることに満足していたが、
「安倍首相の歴史認識については評価しない向きが強かった」。
それでも、この問題には介入しないというのがアメリカでは不文律だったが、バイデン氏は「これを変えられるという自信を持っていた」。

バイデン氏は次に中国に向かい、習近平国家主席やほかの中国首脳陣と5時間にわたって会談し、
中国が、北朝鮮政府が交渉の席に戻るための手助けするよう説得できることを期待しながら、
発表された東シナ海防空識別区の棚上げと日本と韓国との連携を強化するよう迫った

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