「甲本ヒロトさんと山本正之さんの関係について」

『イッパツマンの頃でしたから、昭和57年ですか。ある日、スタジオの廊下に、ロックンロールをやっているような2人組がいるんです。一人がスキンヘッドで。「変わった子がいるなあ」と思ってスタジオに入ったら、小原乃梨子さんが、「先生のファンの人が訪ねて来ているわよ」って。「ええっ、あいつらかあ!?」って思って出てったら、「サインして下さい」って。

そのスキンヘッドの子が甲本ヒロトくんなんです。今ハイロウズの。ヤッターマン以降、BGMを神保正明さんという方と二人で作っていたんですが、その神保正明と山本正之の名前を見て、「これは同一人物に違いない。何か名前を使い分けているのでは(笑)と思って、それを確かめたくて来ました」って。もちろん「神保さんは別人です」といいました。それから、彼等がブレイクして超有名になるまでず〜っと仲良くしています。ライブハウスに聞きに行く度に、どんどんどんどん作家として、アーティストとして上がっていくんです。それでも、いつ行っても「あっ正之さんが来てくれた」って喜んでくれました。今でもコーラスで、自分の作品に参加してもらってます。』

(山本正之さんへのインタビュー記事より抜粋)