>>623
ぷっ
>>624
東京裁判でただ一人、戦犯とされた日本人全員の無罪を主張したインドのラダ・ビノード・パール博士は、
ハルノートを「外交上の暴挙」と喝破した。
それまでの8か月にわたる交渉の中で一度も話し合われたこともない過激な条項が、理解し難い形で日本に突きつけられていたからだ。

ハーバート・フーバー大統領の『裏切られた自由』は、ビアードとは異なる情報源によるものだが、
開戦の責任はルーズベルトらにあると、同じ結論に達している。同書には生々しい会話が頻繁に登場する。

たとえばハルノートを日本に手交する前日、11月25日に、ルーズベルトは
ハル国務長官、スチムソン陸軍長官、ノックス海軍長官らを招集した。その会議でルーズベルは
「問題は、いかにして彼ら(日本)を、最初の一発を撃つ立場に追い込むかである。
それによって我々が重大な危険に晒されることがあってはならないが」と語っていた。

11月28日の作戦会議では、日本に突き付けた10項目の条件についてハル自身がこう述べていた。
「日本との間で合意に達する可能性は現実的に見ればゼロである」。日本が絶対にのめない条件を突きつけたのだ。
   《櫻井よしこ 週刊新潮2018年1月18日》