東京都で19日、新型コロナウイルスの感染者が新たに500人以上確認されたことが関係者への取材で分かった。1日あたりの新規感染者が500人を超えるのは初めてで、18日の493人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。

都は19日午後、専門家らによる「モニタリング会議」を開き、都内の感染状況について4段階の警戒レベルを最高水準の「感染が拡大している」に引き上げた。警戒レベルは9月10日に1段階引き下げられたが、約2カ月ぶりに最も深刻な水準に戻ることになる。

病床の使用率などは逼迫した状況ではないとみて、同様に4段階で示す医療提供体制の警戒レベルは2番目に深刻な水準を維持した。飲食店などを対象にした時短営業の要請については、経済活動への影響などを慎重に判断する必要があり今回は見送る。

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都は検査能力を拡充しており、12月上旬をめどに1日最大6万5千件の検査を実施できる体制を整える。感染者が増えた背景には、無症状や軽症の人の早期把握が進んだことがあるとみられる。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66403150Z11C20A1MM0000/