政府与党連絡会議は16日の会合で、自民党の二階俊博幹事長の発言を記者団に公開した。これまでは冒頭の菅義偉首相と公明党の山口那津男代表の発言までで記者団が退席していたが、その後に発言する二階氏が「注文」を付け公開範囲が拡大した。二階氏は9月の総裁選で菅氏支持の流れをいち早く作り、主流派としての存在感を確立し、政府・与党内での発言力が高まっている。

 二階氏は会議の冒頭、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロとする政府目標の実現に向け、党内に推進本部を設置したと報告。「党一丸となって課題に取り組み、政府の対応を支えたい」と述べた。会議後の記者会見では「自民党幹事長の発言にも意味がある。公開は当たり前だ。そんなことがなされていなかったことがおかしい」と語り、「前例踏襲」に異議を唱えた。

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