兵庫県豊岡市役所を捜索 暴行容疑で中核派活動家逮捕―警視庁

 労働組合主催のデモ行進に抗議した男性への暴行容疑で過激派「中核派」活動家の男が逮捕された事件があり、警視庁公安部は9日、男の勤務先として兵庫県豊岡市役所を家宅捜索した。

 逮捕されたのは、中核派活動家で同市職員の岡村大希容疑者(34)=同市正法寺=。

 逮捕容疑は1日午後4時5分ごろ、東京都中央区銀座の車道をデモ行進中、歩道で抗議していた右翼団体構成員の40代男性に弁当の空き箱や空き缶が入ったポリ袋を投げ付けた疑い。

 公安部によると、デモには約1000人が参加していたが、多くは中核派の構成員とみられている。岡村容疑者は調べに対し、黙秘しているという。

 警視庁と兵庫県警の捜査員計5人は午後1時半ごろ、豊岡市役所の但東庁舎に到着。白い手袋を着けて約1時間にわたり、岡村容疑者が使っている机の引き出しやロッカーの中を捜索し、書類やノートを1枚ずつめくって調べていた。

 中核派をめぐっては、9月に開かれた集会に清水丈夫議長(83)が出席。清水議長の姿が確認されたのは51年ぶりで、公安部は動向を注視している。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020110900647&;g=soc