完全ワイヤレスイヤホンは2016年に米アップルが発売したスマホ「iPhone7」がイヤホン端子を廃止したことなどをきっかけに人気が広がった。
近距離無線通信規格「ブルートゥース」でスマホなどと接続し、左右独立したイヤホンを装着すればコードに煩わされずに音楽や動画を楽しめる。

 調査会社のGfkジャパンによると、完全ワイヤレスイヤホンの19年の販売数量は前年比2倍の約330万本で、イヤホン・ヘッドホン全体の16%を占めた。

 落下を防ぐアイテムも数多く出ている。左右のイヤホンに装着して1本につなげるストラップや、
イヤホンに取り付けて耳にかける「イヤーフック」などで、専門店「e☆イヤホン」の担当者は「落下防止用のストラップがあらかじめ付いている商品もある」と話す。

 イヤホンを片方だけ紛失するケースもある。JVCケンウッドは、同社で扱う一部のワイヤレスイヤホンについて、
片方紛失した場合に補償するサービスを提供している。購入から1年以内であれば1回だけ5千円の負担で新品と交換できる。
一部のメーカーでは紛失した片側のイヤホンのみを再購入できる。