トリチウム(三重水素)は自然界にもある水素の放射性同位体で、酸素と結合して「重水」になっている。
「重水」は化学的には水とほとんど同じなので、水と分離することは非常に困難である。
ごく微量のベータ線を出すが、水中を0.006mmしか伝わらないので人体にほとんど影響はない。

福島第一原発に保管中の浄化水はおよそ100万トンであるが、そこに含まれる「重水」の量は全体で57ccと見積もられている。

たったの57ccである。
「人体にほとんど影響はないベータ線を出すだけの水」がたったの57ccである。
もういちど言うが、たったの57ccなのである。

こんなもんを海に流したとして、何か害があるとでも?