昔、影山民夫って作家がいてな、
フランスに行った時、ホモに口説かれたらしい。
あんまりしつこい上にベタベタ触ってきたから、腕を後ろ手に捻り上げて、ピアノの上に顔を押し付けた。
ホモは黙るかと思ったら、その姿勢のまま何事もなかったように口説き続けたと。
そのまま延々と口説かれてると、だんだん、ああ、もういいか。って気持ちになると同時に「単純に口説き続ける」事の威力を思い知ったんだと。