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1940（昭和15）−1941（昭和16）年　清水園出版部　滝田錬太郎
「祖国を如何にして守るべきか? : 世界危機と国際作戦」　第一章　大英帝国と猶太人問題　まへがき

イギリスの陰謀か猶太人の陰謀か

政略の基礎工作をなす所のスパイ軍なるものが存在し、それが四六時中世界の地下で活動し、
世界を撹乱し、他国と他国とを相闘はしめ、他国の財宝を強奪し、
株券・紙幣を偽造・贋造する事によって他国の市場にパニックを起させ
英帝国にとって不利な人間を暗殺し、其他 放火・虐殺・強盗・流言蜚語の撒布等々─
─ようするに大英帝国が、"イギリスの平和”の仮面の下に世界に君臨するに必要な、
ありと凡ゆる破廉恥行為野蛮行為（シークレット・サービス）
を仕事としてゐる部隊が存在してゐると云ふ事を頭に入れておいて戴ければ結構である。